討議を重視した市民参加手法のひろがり
世界初のDPは、1994年、英国で犯罪をテーマとして実施されました。この世界初のDPは、英国放送局チャンネル4の「市民による国会(ピープルズ・パーラメント)」というテレビ番組として放映されたことと、当時首相だったトニー・ブレア自らが市民との質疑応答に立ったことから高い注目を浴びました。英国エコノミスト誌は、公選議員よりも無作為抽出市民の討議の質のほうが高かったという記事を書いているほどです。これが弾みとなり、DPは、現在までに、少なくとも16カ国で、計45回以上実施されています。
日本では、2009年神奈川県と東京工業大学坂野研究室の共同研究事業として、道州制をテーマに国内初のDPが行われました。続いて、2010年1月と8月に、慶応義塾大学DP研究会が藤沢市総合計画に市民の意見を取り入れることを目的に実施、さらに2011年5月には社会保障をテーマにして、全国規模のDPが日本でもようやく実現しました。
テーマは、教育、エネルギー、環境、少数民族、外交、公共事業計画、選挙候補者の選定など多岐にわたります。行政区の範囲で見ると、市町村レベルから、国政レベル、さらにはEUのように多国にまたがる事例もあります。DPが柔軟性の高い手法であることがわかります。
日本では、2009年神奈川県と東京工業大学坂野研究室の共同研究事業として、道州制をテーマに国内初のDPが行われました。続いて、2010年1月と8月に、慶応義塾大学DP研究会が藤沢市総合計画に市民の意見を取り入れることを目的に実施、さらに2011年5月には社会保障をテーマにして、全国規模のDPが日本でもようやく実現しました。
テーマは、教育、エネルギー、環境、少数民族、外交、公共事業計画、選挙候補者の選定など多岐にわたります。行政区の範囲で見ると、市町村レベルから、国政レベル、さらにはEUのように多国にまたがる事例もあります。DPが柔軟性の高い手法であることがわかります。